プロペシア 効果

プロペシア(フィナステリド)単剤処方の効果  | プロペシア超入門

プロペシア(フィナステリド)は脱毛ホルモンの生成を抑制する

プロペシアの有効成分はフィナステリドです。

フィナステリドは元々、前立腺肥大症の治療薬「プロスカー(フィナステリド5r)」として販売されていたもの。プロスカーの副作用に発毛効果があったため、AGA用薬として開発された経緯があります。

AGAの原因はDHT。DHTが毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体と結合することで、成長期にある毛髪が退行期や休止期に移行させられ、太く長く成長する前に抜けて、薄毛になってしまいます。

プロペシアの有効成分フィナステリドはこのDHTの生成に必要な5α-還元酵素を阻害してDHT生成を抑制します。この結果毛髪がきちんとしたヘアサイクルで成長するようになり脱毛が抑制されたり、休止期の毛穴から毛髪が成長することで、薄毛改善が期待できるのです。

プロペシア0.2rと1rの違いは?

プロペシア錠にもフィナステリド錠にも0.2rと1rがありますが、含有量の違いで効き目に違いがあるのでしょうか?

フィナステリドの臨床試験では欧米、日本共に0.2r錠と1r錠の両方が使われました。

その進行遅延効果は人種に関係なく表れることが分かったのですが、日本人だけには特徴的な結果がありました。それは含有量による効果の違いです。

欧米では0.2r錠の効果は1r錠に比べてやや低かったのに対して、日本人では0.2r錠と1r錠とで効果に殆ど違いが無かったのです。

その理由としては、日本人が欧米人に比較して体格が小柄であることや、人種的な違いがあるのではないかと推測されています。

この臨床試験の結果を踏まえて日本では欧米には無い0.2r錠も作られることになったのです。(日本の皮膚科やAGA専門クリニックの中には、最初に0.2rが処方し、副作用の様子を見たり、血液検査による肝臓の数値等を確認した上で1rを処方する医師もいます。)

薬の価格はどちらも同額が殆どです。

ちなみに、アメリカでは最初から1rが処方されます。

プロペシアの効果は現状維持程度?

プロペシア(フィナステリド)の主な働きはAGAの進行を遅延させ、抜け毛を止めること。つまり現状維持のために役立つ薬だと多くの頭髪専門医が説明しています。

実際に、国内で行われた臨床試験では、1〜3年間服用で98%という高い改善効果が確認されていますが、を内訳を見てみると、

  • 改善は〜1年服用58%・2年服用68%・3年服用78%
  • 不変は〜1年服用40%・2年服用31%・3年服用20%

といった確率になっています。

この数字は3年間までは継続服用することで改善率は上がるものの、1年服用で40%の人が、3年も服用しても20%の人が不変、つまり増毛効果が実感できなかったということを表しています。

ただし、不変=現状維持できたということは、そのままだと抜け落ちて、薄毛が進行するはずだったものを、食い止めたということになりますから、確かに 改善率は58%改善+40%不変で98%の発毛効果があったともいえるのです。

このように臨床データの数字を見るとプロペシアが現状維持の薬というのは少し過小評価しすぎとも思えます。

そこで、多くのAGA患者の症例を診てきた専門医が現状維持の薬と説明する理由について知るために、専門医の説明をもう少し掘り下げ、最新の薄毛治療についてもご紹介します。

確かにフィナステリドはヘアサイクルに悪影響を与える男性ホルモンの毛根への攻撃をプロックするのですから、成長前に抜けてしまった細い軟毛が太く成長させ、毛量を増やすことに貢献してくれるはずです。

しかし、発毛とは毛根部で毛母細胞が分裂することです。プロペシアの作用では毛母細胞の分裂に悪影響を及ぼす要因(男性ホルモン)を取り除いても、細胞分裂を活性化させるまでには至らないのです。

そこで毛母細胞を活性化させるのために使われるのがミノキシジルです。ミノキシジルは血流を改善するとともに毛乳頭細胞に働きかけて細胞増殖因子の産生を促すことで毛母細胞を活性化させるといわれています。

つまり、プロペシアは男性ホルモンから毛髪を守り抜け毛を防ぐ、「守りの薬」で、ミノキシジルはより発毛を促進させる「攻めの薬」といえるのです。

発毛専門病院の薄毛治療ではこの守りと攻めのバランスをとりながら行われる、フィナステリドとミノキシジルの併用治療が中心となっています。

更に最近のAGA治療では内服フィナステリドと外用・内服ミノキシジルに加え、成長因子(グロースファクター)や幹細胞を頭皮に直接注入して毛髪を再生させる成長因子(または幹細胞)注入治療が話題になり、毛髪治療における主流になりつつあります。

フィナステリドやミノキシジルだけでは発毛効果も頭打ちになる場合もあるようで、最新の毛髪治療においては、フィナステリド・ミノキシジル・成長因子・幹細胞等による複合的なアプローチが最も発毛効果を高める治療法とされています。

このような最新治療をみるとプロペシア単剤による効果がある程度予想でき、頭髪専門医の言うプロペシアは現状維持の薬という意味も理解できるのではないでしょうか。